初めてのインド、初めてのパンチャカルマ
アーユルヴェーダを学び初めてから、南インドやスリランカにはアーユルヴェーダドクターがいて、ドクターの診察を受けてトリートメントメニューを組んでもらい毎日トリートメント三昧のパンチャカルマというものがあることを知りました。
ディナチャリアに沿った生活、ヨガ、ベジタリアン生活、トリートメント…どう考えても自分の好きなことだらけの生活。体験してみたい!という一心で、それまで全く興味のなかったインドへの旅行を考え出し、日々インターネットで検索。初めてということで、不安も大きかったので、南インド在住の日本人コーディネーターさんのサイトを見つけてやり取りをし、滞在施設の選定をしてもらいました。
The Health Village
滞在したのは、アーユルヴェーダオイルや薬なども作っている会社の滞在施設 The Health Village でした。
ドクターのいる場所には、地元の日帰り治療の方も毎日訪れるような、リゾートというよりは病院+滞在施設といった感じです。

でも、ドクターやナースはとても親切かつ親身に話を聞いてくれるし、セラピストさんも丁寧にトリートメントしてくれるし、ヨガの先生はとても素敵な方だし…と大満足の滞在となりました。

施設でのスケジュール
到着したのが朝方だったので、午前中からドクターの問診、トリートメントから始まりました。
前日の昼頃に仙台を出発、夕方成田からインドへ飛び夜中にデリーに到着、空港で5時間待機してコーチンに移動というスケジュールだったので到着時点でヴァータが乱れまくってグッタリ…状態だったのでオイルが心身に染み渡りました。
通常の1日のスケジュール
- 6:00 ナースによる血圧チェック。お部屋まで来てくれます。
- 6:30〜7:30 朝のヨガ: 呼吸法や太陽礼拝など、伝統的なシヴァナンダヨガでアクティブに身体を動かすような時間でした。
- 7:30〜8:30 朝食:南インドの食材を使ったアーユルヴェーダ料理。美味しすぎてついつい食べすぎちゃいました…
- 9:30〜10:30 トリートメント:ドクターが作ってくれたメニューに沿ってセラピストさんが施術してくれます。
- 10:30〜12:00 自由時間:トリートメント後なので、あまり風に当たらないように、お部屋でのんびり過ごすのがオススメされています。
- 12:00〜13:00 昼食
- 13:00〜18:00 自由時間:ドクターに相談して、軽めのトリートメントの日は外出の許可をもらい、デーツやスパイスが豊富に揃えてあるスーパーに行ったり、観光地に行ったりしました。ヴィレーチャナ(下剤法)やシロダーラなどのパワフルなトリートメントの日は外出を控え、出来るだけゆっくり過ごすように言われます。
- 18:00〜19:00 夜のヨガ:プラーナヤマ(呼吸法)とメディテーション(瞑想)がメイン。夜の快適な眠りのために心身共にクールダウンするような時間でした。
- 19:30〜20:30 夕食



私が施術してもらった Virechanam というトリートメント
毎日のトリートメントは、体質に合わせてドクターが処方したオイルでのアヴィアンガ(セラピスト2人1組で左右対称の動きで全身にオイルを塗り込んでくれるトリートメント)なのですが、それぞれの症状に合わせて、出ている症状を治療するためのパワフルなトリートメントも組み込まれます。
私の場合は、ヴィレーチャナという、いわゆる下剤を飲んで全てを出すようなトリートメント。
朝6:00 いつもの血圧チェックにナースが来て、その時に下剤を処方してもらいます。これが意外と美味しかった!笑

少しすると胃もたれのような胸焼けのような感覚に襲われ、7:30くらいからはひたすらトイレに駆け込み…計7回くらいは行きました。
暖かい白湯でたっぷり水分補給しながら、部屋でゴロゴロして過ごします。
実は私、下剤が大の苦手だったのでちょっと怖かったのですが、日本で飲む薬の下剤とは全く違い、腹痛もなく、苦痛を感じずに終了しました。
11:00頃には、お腹もぐーぐー。お腹に優しい Rice Porridge (おかゆ)と緑豆のスパイス煮をいただきました。
空っぽの身体にスーッと染み渡り、食べ物への感謝をいつもより感じられる時間でした。

南インドコーチン付近で観光&ショッピング
ドクターからOKをもらった日程で、施設があるコーチン付近で観光やショッピングも楽しみました。



ANOKHI や Old Harbour Hotel は、Fort Cochin というエリアにあるのですが、お土産屋、カフェ、教会などがたくさんあり、ザ・観光地!という感じでした。
観光時間がほんの少しだったので、行きたかった教会とお店を回って終了だったのですが、今調べてみると、ベジタリアンカフェなんかもあったりするので、またゆっくり行ってみたい場所です。
旅の終わりに感じたこと
あっという間に1週間が終了。最後にもドクターの問診があり、アーユルヴェーダオイルや薬を処方してもらいます。

当時書いていた最終日の日記にはこんなことが書いてありました。
ゆっくり流れる時間、自分の心身のためになることだけに集中する時間だった。すごく贅沢な時間だったなぁ。
心身ともにクリアになっているからか、いつも読んでも進まなかったヨガスートラも読み進めることができた。
「過去の行いが今につながり、今の行いが未来を作る」
当たり前だけど、とても大切なことを改めて感じた滞在だった。
いつも旅行に行くと帰りたくない気持ちだけが大きかったけど、なんだか今回は違う。
もちろん帰るのは寂しいけど、帰ってから自分にできる心身に良い生活しようと思えていて、目の前のことにまっすぐ向き合って頑張ろうという気持ちになっている。
まぁ、70%くらいは、毎日ここで、こんな生活できたらなぁって思ってるけど…
いつかヨガやアーユルヴェーダの勉強で、またケララに来たいなぁ。
2016 南インド滞在日記より
30%くらいは、前向きな気持ちだったようです…少ない?笑
最終日夕方発のフライトだったので、午前中のトリートメントや昼食もしっかり食べてからの出発となりました。
本当は2週間以上が推奨されているパンチャカルマ滞在、この時はどうしても1週間しか時間が取れずでしたが、最初から最後まで大満足の初南インドとなりました。
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