2015 カウアイ島で出会った本物のヨガとアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダ豆知識

カウアイ島でのトレーニングを選んだ理由

2015年1月、仕事を辞める前から申し込んでいたカウアイ島でのトレーニングに参加しました。

私がこのトレーニングを選んだのは、色々と検索している中で見つけた師匠 Myra の穏やかな笑顔の写真に惹かれたのが一番の決め手でした。そして、ヨガだけではなく、アーユルヴェーダも学べるカリキュラムであること、そして毎食アーユルヴェーダの食事付きというところも魅力的に感じました。

ディナチャリア(理想的な1日の過ごし方)に合わせたスケジュール

アーユルヴェーダでは、健康に幸せに生きていくために理想的な1日のスケジュールがあります。

トレーニング中はまさにそれを体感できるようなスケジュールで毎日を過ごしていました。

それまで、休みといえば夜中まで好きなことをして、朝はなかなか起きられなくて…という生活をしてきた私にとっては真逆の生活。最初の1週間は辛くて辛くてしょうがなかった記憶しかありません。

  • 3:30 起床、身支度(洗顔、できれば足も洗う、鼻うがい、歯磨き、舌磨き→白湯とハーブティーを飲む)
  • 4:00 – 6:30 プラーナヤマ(呼吸法)、日の出の儀式
  • 6:30 – 7:00 朝食 クーニー(生姜、ターメリックのおかゆ)やフルーツ
  • 7:00 – 8:00 自由時間(食後の散歩や予習など)ここまでの朝の時間はできるだけ喋らない、サイレントタイム
  • 8:00 – 11:30 健康日誌の共有、アーサナの実践
  • 11:30 – 12:30 昼食 1週目はキチャリー(スパイスと野菜のおかゆ)、2週目からはアーユルヴェーダごはん
  • 12:30 – 13:30 食後の散歩や、予習・復習時間
  • 13:30 – 16:30 座学、ティーチング練習など
  • 16:30 – 17:30 夕食 1週目はキチャリー、2週目からはアーユルヴェーダごはん
  • 18:00 日の入りの儀式や質問タイム、その後シャワーや予習・復習の時間
  • 21:00 就寝

こんな感じのスケジュールで毎日を過ごしていました。

なかなか、日常生活をしながら実践するのは厳しいスケジュールですが、このスケジュールで1ヶ月過ごしたからこそ色々な変化を感じられたんだろうなぁと思っています。

そして、毎日このスケジュールで生活している師匠は60代ですが、目がキラキラしていて、中身も少女のようで、こんな風に歳を重ねられたら幸せだろうなぁと思える憧れの存在です。

アーユルヴェーダの食事

到着してからの1週間と、その後も週に1回はキチャリーというおかゆで過ごしました。どんなものかというと…

キチャリーはマインドをクリアに、そして身体の機能をクリアにして、これまで溜めてしまった毒素を出しやすくします。

カウアイ島 YTTにて 師匠 Myra の話より

一時的に便の量が減ったり、肌荒れが出たりもするのですが、それはこれまで溜めてきた毒素が出ている証拠と言われました。

まさに私も1週間便秘になるし、便秘に伴って頭痛、腰痛、顔には吹き出物とこれまでの毒素が出まくりました…

そして、最初はこの野菜とスパイスと岩塩だけという味付けにどうしても馴染めず、「何でハワイまできてこんなもの食べてるんだろう…」とブーブー言いながら食べていた気がします。←今では大好物で家でもよく作って食べてますよ!

2週目からの食事は、師匠のファームで採れた新鮮なオーガニック野菜を使ったアーユルヴェーダごはん!1週間キチャリーで過ごして、味覚を整えた後だったこともあり、野菜本来の味がとても美味しく感じたことを覚えています。

トレーニング中に食べたアーユルヴェーダごはんは、1食で6つの味(甘味・塩味・酸味・苦味・辛味・渋味)を感じられること、そしてオーグメンティング食材6割(滋養をもたらす)、エクストラクティブ食材4割(排出を促す)というバランスを大切にしていました。

例えば、写真の中でオーグメンティング食材に分類されるのは…

  • ごはん
  • のり
  • 人参

エクストラクティブ食材に分類されるのは…

  • 豆類
  • 葉野菜

という感じになります。

良質なオイルとスパイスと岩塩で調理された、採れたての野菜たちは本当に美味しくて、毎日食事の時間が楽しみでした。

ベジタリアン生活(乳製品はあり)なのですが、適量をしっかり噛んで食べることで満腹感も得られるのに食べた後の重さはなく、エネルギーが満ち溢れる!ような感覚。とても幸せな食事だなぁと思いました。

なかなか日本では馴染みのない食事かもしれませんが、この幸せな感覚を知ってもらいたいなぁと思ったこともアーユルヴェーダごはんを提供したいと思ったきっかけの一つです。

そして、ブーブー言っていた私も2週目くらいからは、身体もマインドも少しづつ浄化されてきたのか、この場所で過ごす時間を楽しめるようになってきていました。

いくつになっても続けられるアーサナ

ヨガのポーズのことをアーサナと言います。

カウアイ島でのトレーニングで学んだアーサナは、それまでヨガクラスで教えてもらったものとは全く異なるものでした。

先生の真似をして、その形になるように無理をするのではなく、足や手の位置、骨盤の位置などは細かく指示がありますが、深め方は自分ができるところまで。その位置で15呼吸を毎日行っていくことで、どんどんアーサナが深まっていく。

身体を正しく使い、今の自分に合わせて無理をしすぎず道具を使ったりして行うこと、成長を感じたら次のステップに進むことを繰り返し教えてもらいました。

身体の硬い私は、「あなたは、このアーサナはまだ早いから、こちらを練習しなさい」といつも準備アーサナを教えてもらいました。

最初は、私だけってヒドイ…と思っていたのですが、毎日練習しているうちに、自分の身体が変わっていくのを感じました。

そして、後半の方になってからは、「あなたはこの準備ポーズではなくて、以前教えたアーサナができるはずだからやってみて」と言ってもらいチャレンジしてみるとできた!その時はとても嬉しかったことを覚えています。

もちろん今も相変わらずヨガインストラクターを名乗っていいのか?というくらい身体は硬いのですが、もし同じように「私は身体が硬いから…」感じている人がいるのであれば、そう言った人達の役に立てるのでは?と前向きに考えるようになりました。

妊娠後期から産後直後は練習もできず、身体もガチガチになってしまいましたが、今の自分に合う練習を続けているところです。

1ヶ月で起こった変化

カウアイ島で過ごした1ヶ月はあっという間で、本当に大きな変化を感じることができました。

まずは、体重が約7kg減ったこと!

今まで身体にどれだけ余計なものを溜め込んでいたの?!と驚きました。

毎食しっかり食べて、満足感もありました。ただし消化の力が整い、1日に3回くらいはしっかり排泄できるようになっていました。

身体の消化の力が整うことで、心の消化力も強くなりました。

いつも周りと比べて落ち込んだり、周りのことを気にしすぎたり、常にイライラしたりする自分はそこにはいなくなっていました。

そして、健康に関する何かを見つけると、色々と試しては手応えを感じずすぐに止めてしまっていた私にとってアーユルヴェーダという叡智を通して、自分を知ること・自分を乱してしまう事柄と整える方法を知ることができたのはとても大きかったように感じます。

何かをしながらではなく、1ヶ月間自分と真剣に向き合うこの時間と体験があったからこそ、「自分は変わることができる」「同じように悩んでいる人達が変わる手助けがしたい」という気持ちになったと感じています。

Hale Pule は今はカウアイ島ではなく、ニュージーランドに拠点を移しています。現時点(2022年2月)では、対面でのトレーニングは募集しておらずオンラインの講座のみ対応しているようです。

自分の不調の改善方法を知り、自分の人生をもっと良い方向に変えていきたい!と思っている方にはとてもおすすめのトレーニングだと思います。

私のように、海外でのんびり〜という気持ちで参加してしまうと最初の1週間は辛いかもしれませんが…笑

そんな私ですら、人生の方向を変えるターニングポイントになった体験だったので、自分の人生に変化をもたらす方法を探している方にとってはとてもいい経験になると思います。

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