私の妊活の話
私は、35歳から妊活を始め約半年で自然妊娠しました。
妊娠中は、便秘や乾燥、妊娠後期には切迫早産疑惑などマイナートラブルは少しありつつも、つわりはほとんどありませんでした。つわりがない分、食べすぎて体重は少々増え過ぎてしまいましたが…笑
今振り返ると、妊活前にはちょうど南インドへ2週間のパンチャカルマの旅に出ていたり、カウアイ島の師匠の元で1ヶ月のヨガティーチャーズトレーニングのサポートに参加したりと普段以上に健康的な生活をしていたこともあり妊娠できたのかなぁと思うところが大きいのですが、普段の生活の中でもできそうなことをお伝えできればと思います。
最初のステップ
意識した方向にエネルギーは流れる。
師匠 Myra の話より
これはいつもヨガのトレーニング中、師匠が言っていた言葉です。
普段の生活の中ではもちろん、妊活でも同じことが言えると感じました。
結婚してから、7年。実は私は、「子供が欲しい」と明確に意識したことはありませんでした。20代後半から数年は仕事が楽しかったし、30代に入ってからアーユルヴェーダやヨガに出会い、その勉強が楽しかったり、子供がいたら〜はできないかもしれないと、子供がいることをマイナスに考えてしまっていました。
そんな私も高齢出産と言われる年齢に近づくにつれて、少しづつ「子供がいる生活」を意識するようになっていきました。
「子供が欲しい」という思いが芽生えてからは、やっと妊活について色々と調べ始めるようになりました。
意識すらしなかったら、情報収集もしていなかったと思うので、やはり意識することは大切だと思います。
ヨガや瞑想を取り入れた生活
当時は、毎朝のヨガタイム(アーサナ・プラーナヤマ・瞑想)の時間がすでに習慣化していました。
例えば午前中から予定があって、あまり時間が確保できないときは、プラーナヤマと瞑想だけの日もありましたが、この時間がある方が1日調子が良い!と感じるくらいに日々に溶け込んでいました。
1日の中に、自分のためだけの、自分がリラックスできる時間を確保できていることは穏やかに過ごすために欠かせないことだと思います。
そして、リラックスできている状態こそ、妊活の時に必要なのではないかなぁと感じました。
妊娠したからマタニティヨガと考える人も多いかと思いますが、妊活中からヨガを始めてみるという方がオススメです。もし選ぶのならば、ホットヨガとかではなく、常温で、アーサナ(ポーズ)だけではなく、プラーナヤマ(呼吸法)や瞑想もしているようなクラスをされている先生を選ぶことをオススメします!
私の場合、それぞれどんな所で役に立ったかというと…
- アーサナ(ポーズ)
- 妊娠中期〜妊娠後期:マタニティにオススメのアーサナで出産準備のために無理のない範囲で身体を動かせるので、良い運動になりました。※妊娠中のヨガについては、主治医の先生にご相談してから始めて下さいね。
- 出産後:産後1ヶ月から、少しづつアーサナを開始し、体力の回復や育児で凝り固まった身体のケアとしてとても役に立ちました。※自然分娩であれば1ヶ月後くらい、帝王切開であれば傷の痛みがなくなってから始めた方がいいと言われています。身体の状態を見ながら始めて下さいね。
- 子供が産まれてから、なかなか自分だけの時間を作るのは難しいと思うのですが、お気に入りのアーサナがあると、ほんの数分時間があれば自分だけのリラックスの時間を作れてしまうというメリットもあります。
- プラーナヤマ(呼吸法)
- 出産時、私がいた病院では、「息を吸って、吐いて、止めて、いきむ!」という呼吸を促されました。これが、プラーナヤマで練習していた呼吸の一つと似ていたので、とてもスムーズにできました!※プラーナヤマについても、妊娠中は避けた方がいいものもあるので、ヨガの先生などに確認してみて下さいね。
- 瞑想
- 陣痛と陣痛の合間、気持ちを落ち着かせるために、瞑想をしていました。ちなみに、手はトレーニングの時に師匠に教えてもらった「エネルギーを下向きに流すムードラ」アパーナ・ムードラを作っていました。「出産の時などにも良いムードラですよ」と教えてもらっていたので、それを思い出して、ずーっとそのムードラをしていました。笑 そのおかげか??陣痛から出産までは3時間、分娩台にいたのはたったの40分でした!
- ※アパーナ・ムードラ:快適な姿勢で座り、手は膝の上、手の平を上に向け中指、薬指、親指の先を付け、人差し指と小指は伸ばす。
アーユルヴェーダ的元気な身体の作り方
アーユルヴェーダでは、口から入った食べ物はエネルギー源というだけでなく、身体の材料になると考えられています。そして、それには順番があります。
- 体液・リンパ・血漿(→老廃物:痰などの粘液)
- 血液(→老廃物:胆汁)
- 筋肉(→老廃物:目・鼻・耳などの排泄物)
- 脂肪(→老廃物:汗)
- 骨(→老廃物;髪・爪)
- 骨髄(→老廃物:目・便などの粘液)
- 精子・卵子
そして、その後、元気の源・免疫力である「OJAS」(オージャス)となると考えられています。
それぞれ次の工程に行くためには、しっかりと消化が行われ老廃物を出していることが重要で、残りの材料が次の工程に進んで行きます。
後半にある、精子や卵子までは長い道のり…
つまり、どんなに身体に良いものを食べても、適切に消化される工程を経ることができなければ、そこに栄養は届かないということです。
現代医学の中で妊活中は、規則正しい生活や、栄養バランスが取れた食事を意識する事を指導されることは多いですが、「しっかり消化できる」事はあまりフォーカスされていないと思います。
では、消化できるためにどんなことを意識することが必要でしょうか?
やはり、1番おすすめなのは、アーユルヴェーダごはんではあるのですが、難しければ以下のことを意識してみて下さい。
- よく噛んで食べる
- ゲップが出たら食事を止める(ゲップは「もう消化できないよ〜」のサイン)
- お腹が空いてから、次の食事をいただく
- 食後、少し落ち着いたら15分くらいの散歩をする
- 滋養をもたらす食材(米、ニンジンやサツマイモなど甘味のある野菜)6割、排出を促す食材(豆類、葉野菜。※肉や魚を食べる場合は、こちらにカウント)4割の割合の食事
- 旬の新鮮な食材を、良質なオイル(ギー、ごま油、オリーブオイル、サンフラワーオイルなど)とスパイスで炒めたり、蒸し煮にしたりした料理を取り入れる
私は、週の半分くらいはアーユルヴェーダごはんの生活でしたが、そうではない食事をした時も、「よく噛む」「食後の散歩」はいつも日課にしていました。
アーユルヴェーダ的栄養ドリンク
栄養が行き渡るためには工程があるお話をしましたが、例外の食べ物があります。
それは…牛乳です!
食べたものは、3-4日程度かけて、OJAS になると言われていますが、牛乳は、一気に最後の元気の源・免疫力である「OJAS」(オージャス)になると言われています。
そして、この OJAS は蓄積できると言われています。
ここからは、私の見解なのですが、生理が始まって、次の卵子ができるタイミングで身体に栄養が満ち溢れている状態が作れたら、妊娠しやすいのでは?と思い、生理中〜生理後2週間くらいは、意識して牛乳を取り入れていました。
温めて飲むだけでもOKですが、以下のようなアレンジもオススメです。
- ジャタバリミルク
- 女性ホルモンのバランスを整えて、女性の生殖機能を高める効果があると言われているアーユルヴェーダハーブ「ジャタバリ」を入れた妊活ドリンク
- ホッとミルク
- ギー、シナモン、カルダモン、ナツメグなどのスパイスを入れて。スパイスの効果で牛乳が消化しやすく、そしてぐっすり眠れる効果も期待できます。
- パンチャナッツ
- 水で戻したデーツ、レーズン、くるみ、アーモンド、カシューナッツと牛乳をブレンダーで混ぜて、温めたら完成するアーユルヴェーダ的スーパー栄養ドリンク
可能であれば、ノンホモミルクがおすすめですので探してみて下さい。
私は、妊活中は地元岩手県産のノンホモミルクを発見し、そちらを飲んでいました。
OJAS(オージャス)を高めるセルフトリートメント
食事はもちろん、妊活中はとにかく OJAS を高められるようにと意識していました。
その中でも、ごま油を使ったセルフトリートメントは、行った後とても気持ちよくて大好きなのでずっと続けていました。
私は、料理にも使う太白ごま油をキュアリング(弱火で120度くらいを5分間保つ)し、冷めてからポンプ式の遮光瓶に入れて洗面所に保管。お風呂で全身に優しく塗り込んでいました。
OJAS を高められるのはもちろん、妊娠中や産後はそれまで悩んだことのない肌の乾燥というトラブルが発生してしまいましたが、このケアのおかげですぐに回復しました。
妊娠したからといって始めるのはあまりオススメしないと師匠も言っていたので、ぜひ妊活中から初めてみてはいかがでしょうか?
最後に
ここまで、私が妊活中に取り入れていたことをご紹介しましたが、これらは妊活中ではなくても、生理トラブルや、子宮のトラブルに悩んでいる方にもオススメしたい内容です。
もしできそうなことが一つでもあれば、まずは一つだけからでも始めてみて、自分の変化を観察してみて下さい。
私には医学的な知識はありませんが、アーユルヴェーダやヨガを取り入れた生活で何か妊活中の方のお役に立つことがあればと思いこちらの記事を書いてみました。これ、取り入れてなかったから、やってみようかな…と思ってもらえるものがあれば嬉しいです。
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